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洗えるポリ着物と正絹(しょうけん)の違いとは?洗い方のコツはある?

araerukimono-syouken 着物・和装
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浴衣や紬、柔らか物と様々なお着物を知っていくと興味がわいてくるのが洗える着物ですね。

洗えるポリ着物と正絹(しょうけん)の着物の違いについて徹底的に分析していきます。

そして、ポリエステル着物の洗濯の仕方、洗い方のコツもばっちり紹介していきますよ。

お着物初心者さんや、洗える着物ってどうなのかな、どうやって洗うのかしらという方に読んで頂きたいブログです。

洗える着物 単衣

 

洗えるポリ着物と正絹(しょうけん)の違いとはなに?

夏ポリ黒-白半幅

洗える着物っていうのは、主にポリエステルとかの洗える繊維素材で作られています。

生地がポリエステルですから汚れに強く、丈夫で、シワになりにくく、発色よく、水洗いが可能です。

良いこと尽くしのようですが、デメリットとしては、静電気が発生しやすく、生地の質感が若干劣るように感じられることがあり、色がハッキリしているので幼く見える場合もあり、プリント生産なので柄が他人と被るですね。

洗える着物の良いところ
・生地が強い
・汚れに耐性がある
・水洗いができる
・シワになりにくい
・発色が鮮やか

洗える着物の悪いところ
静電気がおこりやすい
・生地の風合いが安っぽく感じる
・発色が子供っぽく見える
・柄が他人と被る場合がある(絶対そうだというものでもなく、色々な風合いの生地やプリントがありますので、後で画像をお見せします。)

正絹の着物は、お蚕さんの出す糸を紡いで、はたを織り、染色してという手間暇をかけた伝統工芸品といえます。

そんなため、生地そのものがなめらかで肌に優しく、柔らかな肌触りをしています。

染色も職人さんの手によるものですから、希少性のある粋な色柄となります。

デメリットとしては、シルクなので保管の仕方によって虫に食われるという可能性があり、シワが目立しやすく、日焼けから色褪せの心配があり、水にぬれるのもダメなんです。

正絹着物の良いところ
・希少性あり
・色柄が粋である
・柔らかいシルクの風合い
・冬に暖かく夏に涼しい
・肌に馴染みが良い

正絹着物の悪いところ
・自宅での洗濯は不可
・虫食いの心配がある
・シワになりやすい
・日焼けによる色褪せの心配

 

洗えるポリ着物と正絹(しょうけん)の違いを画像から見てみる

画像で見比べてみましょう。

小紋の単衣

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画像だとなかなか風合いまでは分かり難いかもしれませんが、左の紅型染めが正絹(しょうけん)で、隣の角通しがポリの洗えるものですね。

どっちも単衣で、裏地の八掛が付いていません。主に6月と9月に着用の季節感のものになります。

温暖化の最近では、5月や10月に妙に暑い日があったりで、単衣を着ても良しとされることが増えてきました。

ひとつひとつの柄が大きくなるほどカジュアル感が増します。

観光地のレンタル着物が安っぽいと話題ですが、生地もさることながら柄行きもあると思います。

この紅型着物は軽くてサラリとしていて涼しくとても着心地が良いです。

一方、右のポリエステルの角通しはざらリとした感触で軽く着やすいです。正絹のものより蒸れる感じはあります。

おめでたい柄や金銀の糸で格高の袋帯を選ぶと、式典にも出席できます。

紋を入れていないければ、帯をカジュアルダウンしてちょっとしたお出かけにもOK、洗えるけれどもチャント感ありで、汎用性が良いですね。

遊びに出かけたついでに下町の呉服屋さんへ入りましたら、そこのご主人に「遊びに着る着物じゃないんじゃない?」と言われたので、私としてはポリエステルに見えないんだと思って自信を持ちました。

「ポリで家紋も入れてないので、気分で帯を変えて着ちゃってます。」と言ったら、ご主人とても驚いておられました。

角通しは江戸小紋の一種ですが、一応、格式の高い柄といえますね。良いお買い物をしたみたいで嬉しいです。

 

縞柄のお着物

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両方とも袷ですが、10月から翌年の5月の秋冬や春に着用ですね。

左のベージュ系のよろけ縞の着物が正絹で、右のブルー系の縞着物がポリエステルです。画像だとそれぞれの違いがビシッとは分かりませんよね。

画像の左側の茶系の方にはけっこうなスジシワ見えるでしょうか。ポリエステルの方は見受けられません。

ベージュ系のお着物のよろけ縞はとてもおしゃれで色合いも複雑です。

どのような帯も帯揚げもサクッと馴染むので、悩むことなく着て出かけられます。

肌にすっと溶け込むような柔らかさと、潤いを感じさせる質感が特徴で、少しずっしりとした重量感があります。

家で洗濯できないので食事やお茶や駅の階段など、汚さないようにかなり気を使います。

ブルーのポリエステルの縞着物は、ネット購入しました。

ごわついた感触がありますが軽いので着るのに支障なく、着付けやすいんですね。ただ、静電気がものすごいです。

お出かけ前に静電気防止スプレーが必須です。

シャキッとした発色で似合う人と似合わない人がいるのではないかと思うのですが、私には少し顔色が悪いように映るみたいです。

同じ着物を着ている女性の方をお見かけして、同じ柄の着物と遭遇することもあるんだと、とてもビックリしたことがありました。

その方のお仕立ては単衣だったので鉢合わせすることはないでしょう。

洗えるという安心感があり、余計な気を使わずにいられるので気楽に着て出かけられます。

雨が降りそうな時などは急遽、水に強いポリエス着物へ変更なんてことも可能ですね。

洗えるポリエステル着物にも正絹(しょうけん)着物にもどちらにも、それぞれのお気に入りの良いところがあって手放せません。

細かいことを気になさらず最低限のルールさえ守って、着たいものを着たいときに着たいですね。

 

ポリエステル着物 洗い方にコツってある?

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洗濯ネットに入れて頂くことをおすすめします。小さいぴちぴちのものよりは少し大きめの着物が三つ折りにたためるくらいの大きさがベストです。

洗濯機のソフト洗いや柔らか洗いで洗濯します。

洗剤と柔軟剤は分量通りです。脱水も短い時間で済みますよ。

もしくは洗濯ネットに入れて、洗濯桶や洗面台で押し洗いの後、洗濯機で時間を短く脱水します。

着物から水が滴らないくらいの脱水で充分です。

日陰干しが良いですよ。直射日光はポリエステルとはいえ、やめておいた方が良いでしょう。

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裾が床につきませんから、お風呂場に干して乾燥できれば一番です。

役に立つのは着物ハンガーですね。

袖の部分がきちんと伸ばせるので、シワになりませんし、袖の縫い目に負担になりません。

これでまた、気持ちよく着ることができますね。

 

正絹(しょうけん)着物を自宅で洗濯?!

一般的に水分は正絹(しょうけん)着物には、ご法度ですね。

匂いや汚れが気になって、自宅で無謀にも洗ってみたい衝動に駆られることがありますね。

絶対に必ず縮みます。確定です!

大きめで多少縮んでもかまわないならば、トライしてみましょう。

手洗いがおすすめです。

シルク用や柔らか物洗いようの洗剤でぬるま湯にそっと漬け置き洗いします。

手で押すと、濁った水がどばーと出てくるので、洗濯して良かったとは思いますよね。

脱水にも気を付けないと、絹糸が切れたり、着物自体が裂けたりしてしまう可能性がありますので、脱水機で様子を見ながら短い時間でかけていきます。

日陰干しですね、お風呂場がおすすめです。

半乾き位のところで、アイロンでシワ伸ばしします。スチームは使いませんが、あて布は使いましょう。

すっきりキレイになり、ワントーン着物の色柄が際立つ感じがしますし、樟脳のきつい匂いも薄くなりますね。

私は紬の単衣、母親からのお下がり着物を手洗いしてみましたが、縦にだけ縮みました。

着られないことはないけれども、普段着という扱いになりますね。

以上、正絹(しょうけん)着物を自宅で洗ってみた実践報告です。

 

洗えるポリ着物と正絹(しょうけん)の違いとはなに?まとめ

洗えるポリエステル着物と正絹(しょうけん)の違い、どちらも個性的で手放せません。

所詮着るものですけれども、清潔大事にしていきたいですね。

正絹のお着物は残念ながら、自宅ではお洗濯できませんので、着物屋さんやクリーニング屋さんにご相談下さいね。

雨や雪でお着物をあきらめず、洗えるお着物という選択肢もあれば着物の楽しみの幅が広がります。

お洗濯の仕方もそれほど大仕事にはなりませんので、ぜひ、参考にしてお試しいただけたら嬉しいです。

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