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着物の「格」ってそんなに大事なのでしょうか?種類をわかりやすく解説!

kimononokaku 着物・和装
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着物初心者さんへ、着物の格って言われてもそんなに大事なのかしら、いつ必要なのかしら、知らないことで、本当にそんなに恥ずかしく感じる必要があるのかなって思ってしまいますよね。

押さえておきたいポイントだけ知って、後はコーディネートを楽しんで、着物ライフをどんどんと突き進んで頂けたらと考えています。

詳しくお伝えしていきますので、ぜひご参考にしてみて下さいね。

 

着物を着るうえで「格」とは何?

kimononokaku

そもそも「格」とは何でしょうか。品格、性格、格が違うの格ですね。

着物は形や仕立てがほぼ同じですので、TPOの違いをはっきりするには、生地の質感や柄行きなどで変化をつけ、区別するしかなかったのでしょう。

冠婚葬祭、入卒式、式典、お呼ばれ、観劇、ランチ会、飲み会、デート、お散歩、部屋着、色々なシーンでの和装が思い起こされますが、洋装であったとしても「同期会にそれ着て行くの?」なんて親に注意されたことは誰しもありますよね。

洋装と対比すると分かりやすいですね。

洋装の場合は昼と夜とで装いが違いますが、昼の場合で式典にフォーマルドレス、パーティにアフタヌーンドレス、入卒式にスーツ、お食事会にワンピース、飲み会にデニム、散歩にジャージという具合いでしょうか。

着物の場合だと昼夜でかわることはありません。

式典には第一礼装、パーティには準礼装・略礼装、入卒式に準礼装・略礼装、お食事会におしゃれ着・紬・略礼装、飲み会におしゃれ着・紬・ウール・木綿、散歩にウール・木綿

結婚式の披露宴にデニムで出席して物議を呼んだタレントさんもいました。独特なファッションセンスという事で落ち着いたのだったと思います。

結婚式がどんな晴れ舞台か、デニムがどんな時に着るものか、知らない人はいませんね。

たとえビンテージの数百万円するデニムであっても、センスある選択とみるか非常識とみるかは、見る方に委ねられます。

基本を知っているか知らないかで論争に加われますが、最終的には個人個人の感覚になるのだと思いますので、違いを尊重するという柔軟な考え方も必要です。

あなたは友人の結婚式に作家物のデニムの着物で出席しますか。

決して間違いということはありませんが勇気を試されてる気がしますよね。

 

第一礼装

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いちばん格が高いとされているのが、振袖・黒留袖・色留袖・喪服ですね。

未婚と既婚で装いが変わります。未婚のお嬢様の第一礼装は振袖です。

成人式や結婚式披露宴への出席、受賞式などの式典参列時などにお召しになるお着物です。

袖の長さによって大振袖、中振袖、小振袖と変わり、袖が長くなるほど格が上がります。

卒業式に良く着られる袴は略礼装となって、小振袖を合わせるということが多くなっていますね。

大振袖や中振袖と袴の組み合わせがいけないということではありませんので、略礼装と正装なんだなと知ってるけど着ちゃうのよで、全然かまわないですね。

格は違っているけど、現代では大目に見られているとご理解ください。

 

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結婚式の新郎新婦の母親とお仲人夫人がお召しになるのが黒留袖ですね。

勲章を受章するとき、新郎や新婦の親戚として結婚式や披露宴に出席するときなどに着るのが色留袖になります。

黒留袖も色留袖も上半身に柄は入っていないのですが、家紋が背中心、両後ろ袖、両胸に五つ入っています。

裾模様が繋がって絵羽付けとなっており、ぜいたくに金糸銀糸が使われている大変に豪華なお着物で、お祝いのとき専用ですね。

葬儀のとき着る喪服も第一礼装になります。喪主や参列者、既婚未婚に関係なく着用することが可能です。

そうそう着る機会の少ない一番「格」の高い装いとなりますね。

一生のうちでそうそう着用の機会があるものではないので、黒留会のようなただただ黒留袖を着て練り歩くというイベントがあります。

地色が黒で絵羽柄が美しいので着物好きの男性にも人気で、イベントには対丈で着た男性も格好良く練り歩いています。

黒留袖にブーツやヒールもなかなかマッチしてますよね。

帯周りにチェーンつけたりロックな感じに大変身です。

自分でやってみるのはハードルが高いように思いますが、見てるのは発見があって楽しいですよね。

 

準礼装・略礼装

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二番目に格が高いのは、訪問着・付け下げ(付け下げ訪問着)・色無地(三つ紋入り・一つ紋入り)・袴です。

振袖・留袖の次に格式の高い装いとなります。

訪問着は衿や袖と肩から裾周りににつながった絵柄(絵羽柄とも呼ばれています)の入った豪華絢爛な伝統工芸の着物です。

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付け下げと区別されますが、付け下げは衿に柄がなく裾の模様が下から上へ向かって描かれているお着物です。

訪問着と付け下げについては、祝いの模様や八掛の裏生地素材によって、準礼装と略礼装に区別されることが多いですね。

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色無地の背中の真ん中と袖の後ろにひとつづつを紋を入れる(三つ紋と呼ばれます)と準礼装ってことになって格式が上がってしまうので、おしゃれ着としてはちょっと不向きになっちゃいます。

背中の真ん中に紋を入れる(一つ紋と呼ばれています)ことで略礼装ですね。

紋を入れてなけるば小紋の感覚として、おしゃれ着なんかでもご使用になれますが、入卒式にもご着用可能です。

袴は略礼装なんですよね。大正時代に女学生さん達の制服だったという歴史を思うと略礼装に落ち着くのでしょう。

これらの着物は、お茶会や初釜、友人や知人の結婚式披露宴など、入卒式や七五三、劇場鑑賞やお食事会など、少し格式のある場にも適した、多様なシーンでお召しいただけるものです。

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江戸小紋は一般的に名前にある通り小紋なのですが、柄が細かく遠目に無地に見える事から帯の格を上げることによって略礼装に入れられることもあります。

一つ紋を入れれば略礼装です。

小学校の入学式に紬の着物を着られた若いお母様がいて、どうして紬のお着物でいらしたのかお聞きしたら、どうしてもお母さまとの思い出のお着物でお子様の成長を祝いたかった。とのお返事でこちらも涙ぐんでしまうという事があったんですよね。

勇気を振り絞って質問して、心温まるエピソードを伺えて、しみじみお着物って奥が深いと思った出来事でした。

人それぞれにお着物にまつわる思い出があり、形式ばかりを重要視するより大事なこともありますよね。

基本のきは押さえておきましょう。

その上で、冒険・研究・トライして着物友達の反応を、らしいと言われるか意外と言われるかナシと言われるか見てみるのも楽しいです。

 

おしゃれ着・外出着

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最期に染めの小紋(柔らか物)・御召し(おめし)・ウールもの・紬の織りの小紋・木綿織り・デニム生地になりますね。

柄が生地の全体に施され、柄のつながりを気にしないでお仕立てされ作られているのが小紋です。

御召しは織りに分類される着物ですが、紬が先染め(糸を先に染めてから織る)と違い、織ってから染める後染めです。

織りの着物の中では格高となります。シャリ感があり軽い着心地です。

織りと染めどちらも食事会、お買い物、習い事、劇場観劇、ちょっとお出かけなどにピッタリな、おしゃれを楽しめるようなお着物です。

よりカジュアルに着こなせるのは、織りの紬や木綿なんかもおすすめできますね。

ウールの着物って裏地が付いてないんですが、9月から翌5月の春秋冬のスリーシーズン、真夏以外の着用ができます。

ウールという名前なのに洗濯機で洗濯ができるのも特徴です。

最近では、リサイクルでしか見かけなくなりましたね。

木綿着物も最近はお出掛けにお召しの方が増えてきました。発色にも格子柄や縞柄にも地域の特徴があり、木綿のザラッとシャリっとしたカジュアル感が気軽に楽しめるお着物です。

袷でも単衣にでもお仕立て可能です。

デニムにも裏地が付いていません。以外と柔らかくシワになりやすいですが、自宅で洗濯ができますね。

デニム着物もよく見かけるようになって、着ていても珍しがられることが少なくなりました。

 

着物の「格」ってそんなに大事でしょうか?まとめ

着物の「格」で気を付けなければならないのは、式典くらいのもので後は自由に楽しんで和装していきたいですよね。

第一礼装からはじまって、準礼装・略礼装、そして、おしゃれ着へと格が動いていきます。

着物が同じ形で見分けがつかないので、織りや染め、紋入りといったことで、TPOを分けていたわけですね。

TPOに関しては、お相手のあることなのでそこは失礼にならないように気を付けて、装いはその日その時お会いするお相手を思う気持ちではないでしょうか。

ぜひぜひ、楽しんでお着物でお出掛けする方が増えて下さったら嬉しいです。

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