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11月に浴衣はおかしい?11月の普段着にしたらダメなの?

11月浴衣おかしい 着物・和装
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11月に浴衣を着るのはおかしいのでしょうか?

浴衣を11月の普段着にしたらダメなんでしょうか?

着付け教室歴十数年、盆踊り歴二十数年の管理人が、初心者さん向けに浴衣について詳しく解説していきます。

浴衣は日本の伝統的な衣装で、暑い季節の和装として人気ですが、11月に着ることについては季節感や気温の問題があるため、おかしいと思われがちです。

本記事では、浴衣が秋冬の気候にどう影響を与えるか、また普段着として着る際の注意点などを詳しく説明します。

和装の普段着ってどうかしらとお考えの初心者さんへ、ぜひご参考にしていただき、秋冬の和装を快適に楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

11月に浴衣はおかしい?

浴衣姿の女性

11月に浴衣を着るのは、おかしいとまでは言えませんが、寒くて無理ムリではないでしょうか。

他人の着るものをとやかく言うのは品がないとされる昨今ですが、木枯らし吹く季節にタンクトップ、半パン、ビーサンは見ていても着る方も寒そうだなと感じますよね。

浴衣、下駄というのはちょうどそんな感じですね。

 

秋の季節感と浴衣の関係

浴衣はもともと、入浴後に体を冷やさないために着用する「湯帷子(ゆかたびら)」として始まりましたが、次第に夏の装いとして広まりました。

現代の浴衣は主に夏のイベントや気温の高い季節にリラックスシーンで使われることが多なってきました。

11月は気温が10度台に下がる地域も多く、浴衣単体では防寒が難しくなるため、季節外れに見られやすいこともあるでしょう。

浴衣の柄行きも金魚や花火、なでしこやユリといった夏を思わせるものが多く取り入れられています。

もちろん、幾何学模様や濃い色目にして、秋口にも着られる浴衣も作られています。

何の花かわからない花模様というのも、通年を通して着られる柄行きにはなります。

冷えて風邪をひかないように注意してくださいね。

 

気温と浴衣の素材感

浴衣は基本的に、軽くて通気性の良い綿素材を中心に作られています。

特に綿紅梅(めんこうばい)や綿絽(めんろ)や駒絽(こまろ)など、肌触りがよく、風を通しやすい織りが用いられており、これは浴衣が涼を取るための着物として発展してきた背景によるものです。

綿紅梅や綿絽はどちらも織り目が粗く、空気の通り道ができやすいので、汗ばむ夏場には涼しく快適ですが、気温が下がる秋や冬には冷気が入りやすいという特徴があります。

ポリエステル素材の浴衣というのも沢山ありますが、やはり涼しさのために隙間を作って織られています。

汗をかいても洗濯機で洗えるというのがウリですね。

11月の平均気温は、多くの地域で10度前後まで下がり、肌寒さを感じることが増えます。

そうした気温の中で浴衣を着ると、どうしても寒さを防ぐことができません。

特に、繊細な織りの素材は、薄手で軽いため、防寒性がほとんどなく、体温を保ちにくいです。

結果として、肌寒いどころか体が冷え切ってしまうことも多いでしょう。

また、綿素材は吸湿性には優れているものの、気温が下がると湿気を含んだまま冷たく感じやすいこともあり、11月のように冷え込む季節には適していません。

暖かい素材であるウールやデニム素材の着物と違い、冷たい空気が直接肌に伝わりやすいのも、綿の浴衣が秋冬の気候に合わない理由の一つです。

 

浴衣を11月の普段着にしたらダメなの?

浴衣-後ろ姿

浴衣を11月の普段着にしにくい理由について、まとめてみました。

 

防寒性がない

浴衣はその素材や織り方から通気性が良く、涼しさを優先した素材が多いため、秋冬の気候には寒すぎて不向きです。

綿素材のものが多く、ポリエステル素材でも隙間を作って織られている場合がほとんどです。

汗をかく前提で作られていますから、涼しさ重視、お洗濯しやすいんですね。

ヒートテックを着るとか、足袋ストッキングを履くとか、内側から温めてあげる工夫が大事ですね。

 

カジュアル過ぎる印象

浴衣はもともと家での寝巻としてのリラックスウェアや入院時に着るようなカジュアルな衣類ですね。

時代と共に夕方なら着て出歩いても良いのではとなり、いやいや浴衣といえども夏のイベントや昼間からでも良いじゃあないかと浴衣に対する見方も変ってきました。

ですが、フォーマルな場には馴染みにくいカジュアルさがあります。

タンクトップ、半パン、素足にビーサンで友達の結婚式には行かれませんよね。

しかし、11月、家の中で普段気として着るには許されるでしょうか。

 

季節感にそぐわない

浴衣は夏の衣類として定着しているため、秋や冬に着ると季節外れに見えてしまい、周囲からも不自然に感じられがちですね。

家の中での普段着としても、白地に花火柄や流水柄、ユリやなでしこ柄の浴衣だと季節的な違和感があります。

幾何学模様や何の花か分からない模様などや紺地厚手の浴衣にしてみるとなんとか大丈夫でしょうか。普段着で出かけるにしても厳しそうですね。

 

11月の花火大会に着ていくには?

デニム着物

11月の花火大会やお祭りに浴衣が着たいなと思ったら、もうデニム着物やポリエステルやウールの着物にしてみてはいかがでしょうか。

準備するのは、長襦袢と着物だけです。

ハイネックやタートルネックのシャツを長襦袢代わりに着ても素敵ですよ。おすすめは黒ですね。詳しくはデニム着物のところで紹介しています。

帯は浴衣の時に使った半幅帯で充分です。

 

長襦袢

浴衣や着物のようにおはしょりは作らず、そのまま右左と合わせて紐やコーリンベルトで締めます。

洗える長襦袢、腕の長さと身長、ヒップ周りの長さから選んでくださいね。

袖や裾に色が入っているのも可愛いですよね。

仮紐、衿芯、伊達締めがあるといいかなと思います。

便利グッズを使って時短楽ちんに和装を楽しんでみて下さいね。

浴衣が着られるのならば、着物もそんなに難しくないですよ。

 

デニム着物

デニム着物は、カジュアルな装いで、Tシャツにジーンズでスニーカーといった感覚です。

浴衣のときの半幅帯と下駄でバッチリです。

長襦袢でなく、お手持ちのハイネックやタートルネックのカットソーと合わせてもカッコイイですよ。おすすめカラーは黒ですね。小顔効果ありです。

爽やかに見せるには白、ベージュは着てないみたいで面白いです。

ボーダーもいいですね。デニム着物が無地なのでパッと目を引くコーデになります。

着方は、ゆかたと同じですよ。右から合わせて、左を上から重ねます。

寒さ対策のために、足袋靴下や足袋を履くとおしゃれ感もマシマシです。

ダメージデニムおしゃれですね。

11月のお祭りや花火大会に出かけるのに、もってこいのデニム着物。

六花 ROCCA のデニム着物も人気が高く、さりげないデニム着物ですね。

寒さ対策に大判ストールがあれば良いですね。

スニーカーやブーツを合わせても歩きやすいです。

 

洋装用の付け襟をデニム着物に重ねるの、可愛いですね。

 

近藤さとさん、デニム着物もカッコいいですね。

 

ポリエステル着物

ちょっと見では、正絹着物なのか洗える着物なのか見分けがつかない程ですね。

洗濯機でざぶざぶ洗えるのも魅力です。ネットに入れて柔らか洗いで、そこは浴衣と同じですね。

11月に浴衣で心配だったり、季節感が違うという気恥ずかしさから解放されましょう。

そして、寒さ対策もできるので、洗える着物で11月の花火大会を楽しんじゃいましょう。

 

11月に浴衣はおかしい?まとめ

11月に浴衣を着るのは、季節感や防寒面を考慮すると少し「おかしい」と感じられるかもしれません。

浴衣はもともと夏用のカジュアルな装いで、通気性が良く涼しい素材のため、11月の気温には不向きです。

綿紅梅や綿絽などの薄手素材は、冷え込む秋の季節には肌寒さを感じさせ、防寒性がありません。

また、浴衣は日本の伝統的な夏の衣装としてのイメージが強く、秋冬に着るとどうしても、季節外れでおかしい印象を与えてしまいます。

11月に浴衣を楽しみたい場合は、デニムやウール素材の着物や、秋の装いに合わせた工夫を取り入れて、季節感を大切にしたスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。

浴衣を普段着として着るのはどうなのかも、詳しく解説しています。

普段着としても和装を楽しんで頂けるように、小物のご紹介もしていますので、ご参考にして見て下さいね。

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